【練習の目的】
【自分の打ったグランド・ストロークがすばらしいコースに決まり、あわやストローク・エースかというボールを、相手は何とかラケットを出しボールを高々と打ち上げた。相手にとっては幸運なことに、自分のベースライン際の深いところに落下してきた】
シングルスの試合では良く出くわす場面である。こんな時、
『このボールで決めなければ、せっかくの自分の打ったストローク・エース級のショットが台無しだから絶対ひっぱたいて決めてやるー!』
などと考えたのでは、いつまで経っても試合に強くなれない。
こんな時は、
『あなたは良くぞあのすごいボールに追いついてロブで凌ぎましたね』
と相手に敬意を表すべきである。
『相手が上手く凌いだのだからしょうがない、このショットで再びアドバンテージを取れるショットを打つぞ!』
と考え、その次のショットでとどめをさすべきである。そう考えることによってかえってリラックスしてショットが打て、エースになってしまうことも多い。
ストレス解消のためには、前者がお勧めだが、試合に勝つためには後者の方が数倍有効だ。
ここでは、そんなボールを力まずに深く強打する練習を行う。
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