前進しながらのスマッシュ

No.022
対照人数:4〜8
難度:★★★☆☆

 

【練習の目的】

 前進しながらのスマッシュは、意外に難しい。なぜなら、普段打っているスマッシュのほとんどは後退しながらのスマッシュだからである。
 使う機会が少ないからといって、練習をしておかないととんでもない失点につながる。
 おおかた前進しながらのスマッシュとは、相手が意識して上げたボールではなく、こちらが追い込んで相手がかろうじて返球した、絶好のチャンスボールである。
 こういうミスで落としたポイントは、精神的ダメージが大きく、試合の流れがこのポイントを堺に相手に行ってしまう場合もある。

 ここでは、前進しながらのスマッシュが後退しながらのスマッシュと、体の動きがどの様に異なるのか意識しながら練習したい。

<練習-1>

  • A は、B に対してサービスライン付近に浮いたロブを球出しする。
  • B は、そのボールを前進しながらスマッシュし、A が再びロブを上げられるコースにコントロールする。
  • B は、スマッシュを打った勢いを利用して、うち終わると同時にそのまま前進する。
  • A は、再びロブを上げる。
  • B は、今度は通常の後退しながらのスマッシュを打つ。
  • 同様にラリーを続ける。
  • CD も半面で同様の練習を行う。
     
    • A が打つ前にスタートしないこと。
    • 前進している勢いがプラスされて、ラケット面が完全に返る前にインパクトしてしまって、ベースラインをオーバーしてしまうケースがあるので、前進している勢いを上手く止めて処理するか、その余裕がなければ、ラケットヘッドの返しを少なめにして対処する。
    • 余裕を持ってボールの真下に回り込めないようなボールは、体をボールの真下から左右どちらかにずらして進入(実践ではコートのセンター側に進入)し、ハイボレーで処理する。

<練習-2>

  • 練習-1 をクロスにして同様の練習を行う。
     
    • 隣とぶつからないよう、なるべくコートのサイドよりを利用する。

<練習-3>

  • B の位置に3人で並び、1球打つ度に後ろの人に交代し、打ち終わったら再びベースラインに戻ってローテーションし、A のつなぐロブを常に前進しながらスマッシュする。
     
    • 前進しながらスマッシュを打つ回数を増やして、タイミングの取り方を習慣づける。
    • 前進しながらのスマッシュに全くなれていない人は、<練習-1>よりこちらを先に実施して慣らす。
    • 1球で2巡する位を目標にがんばってつなぐ。