ムーンボール 対 フォアの強打

No.020
対照人数:4
難度:★★★★☆

 

【練習の目的】

 シングルスのゲームにおいて、ムーンボールは非常に有効だ。

 自分のストロークに対して、相手のタイミングがばっちりあってしまっていたり、試合の流れが相手にいってしまっているときに、ペースを変えるにはもってこいである。
 また、相手の打ったムーンボールを高い打点で打ち込むのも技術的に高度である。ここではそれを同時に練習する。

※もし録画したビデオをお持ちでしたら、マルチネスサンチェスのプレーが非常に参考になります。

<練習-1>

  • A は、B に対して普通に球出しを行う。
  • B は、そのボールをムーンボールで返球する。
  • A は、そのボールをフォアに回り込み、肩口の高い打点で強打する。
  • 同様にラリーを続ける。
  • CD も半面で同様の練習を行う。
     
    • ムーンボールのコツとしては、「もし弾道が低くなってしまっても、スマッシュを打たれる心配がないトップスピン・ロブ」だと思って打つと気が楽。
    • ムーンボールは、強烈にスピンをかけるほど有効。
    • A は、強打というと力んでしまいがちなので、力を抜いて肩のひねり戻し使い、打点をなるべく前の方にして振り抜く。
       強く打つという意識は必要ない、最適な打点に体を運ぶことに意識を集中する。
      最適な打点:ボールの高さ & ボールと体の距離 & ボールの前後の位置が、自分で一番力の入りやすい位置)
      強打するときの考え方を参考にしてください。

<練習-2>

  • 練習-1 をクロスにして同様の練習を行う。

<練習-3>

  • B は、ムーンボールを打った瞬間にベースライン際の深いところにコントロールできたと思った瞬間に、そのままネットダッシュする。
  • A は、そのボールを浮かないように強打するか、ロブでしのぐか、ライジングをスライスでネット際に落とすなどでラリーを続ける。
     
    • 週末プレーヤーにとって、ムーンボールでのアプローチは非常に有効である。というのは、ボールの滞空時間が長いのでネットに付く時間が十分稼げ、そのボールをパスで抜くということが技術的に非常に難しいからである。
       なぜなら、強打するにはベールラインから後ろに下がらされてしまうし、ライジングで打つには、面をあわせてスライスなど遅いボールを使うしかない。ライジングを強打するということもできるが、結局確率的に低いので、試合では有効ではない。われわれのレベルでは、深いロブを上げてしのぐのがポイントを取れる確率的には一番有効である。しかしロブで勝ったところで、技術の向上は望めないので、トライアルとして、強打やライジングを身につけよう。