ビンス・バークレー/テニス・クリニック(10/13)

@ 川口

 オーストラリアの「ビンス & トモコ・バークレー/コーチング・アカデミー」より来日し、直々にクリニックを開いていただきました。


裏にもう一枚あります。

 

 「ビンス & トモコ・バークレー/コーチング・アカデミー」とアポイントを取りたいとお考えの方は、トモコ・バークレーさんまで日本語でメールを送って下さい。

 バッグを抱えてらっしゃるのがビンスさんで、向かってその左隣がトモコさんです。


tomoko@barclayacademy.com

 


 
 


写真は広瀬さんよりご提供いただきました。広瀬さんのページもご覧下さい。

 

 

 

 

 

 


●今回学んだことを私なりにまとめてみました●

 

★オープンスタンスと言うより、右足軸で

 最もモダンなフォア・ストロークは、オープンスタンスと言うより、右足を軸にして打つことが重要である。

 その教科書となるのがアンドレ・アガシのフォアで、左肩が十分にひねられ、左足の爪先と右足のかかとが同じ位置にくる。

 

★ショートボールは前進して左足でジャンプ

 ショートボールの場合は、前進して最後の左足で前方にジャンプしながら打つ。

 

★グリップサイズは2回り太い方がよい

 私は現在グリップは「2」を使用していますが、私の手のサイズなら「4」位がよいとビンスさんはおっしゃっていました。

 彼が言うには、現地で多くの人を指導していて、同様のアドバイスをするとほとんどの人が自分には太い方が合っていたと気づかされるそうです。

 私はグリップを力一杯握ろうとしたとき、「2」を使用したときが一番強く握れるので、「2」を使用していたのですが、グリップは力一杯握ってはいけないので、力が入るか入らないかでグリップを選ぶのは間違いではないかとあとから気づきました。

 確かめるために、今度太いのを試してみるつもりです。

 

★練習は楽しみながらやらなければ上達しない

 テニスに限らず、日本人が何かを習うときの様子が、やたらと緊張してこわばった状態になってしまっている。オーストラリアでは、子どもが授業を受けるときから和気あいあいとリラックスした環境である。

 テニスの場合、笑ってリラックスしながら練習することによって、筋肉の緊張もほぐれる。

 ビンスさんは、クリニックの随所に、生徒を笑わせて緊張をほぐす要素を取り入れていた。

 

★新しいプレースタイルを取り入れることを怖がってはいけない

 日本人は、一度そのプレーで成功すると、最新式の画期的な打法が現れようとそれを変えようとしない保守的な部分がある。

 最新式の画期的な打法に変えることが、必ずしもベストになるとは限らないが、それを試してみてから結論を出すべきである。

 例えば、JOPレベルの人は、一度ある大会で優勝してしまうと、その時に使用していた打法を頑なに変えようとしない。

 グリップサイズの件に関してもこのことが当てはまる。

 

★テニスエルボーになるのは、グリップを強く握るから

 なぜトッププロでテニスエルボーの人がいないのかを考えれば解ることだが、彼らはグリップを強く握っていないのだ。

 

★サーブは目をつぶっても打てる

 サーブはその時上がったトスに合わせて打つのではなく、トスアップからフィニッシュまでを1パックのセットにして、目をつぶっても打てるようにしなければならない。

 以前トッププロがサーブを打つとき、太陽がまぶしくても、ほとんど影響を受けないのは、目をつぶっても打てるように訓練されているからだと言う話を聞いたことはあったが、この時ビンスさんはそれを実践して我々の度肝を抜いた。これが何度打ってもちゃんと当たる。

 

★ストロークを完全に打ち終わる前に戻ろうとしている

 自分が狙ったところにストロークを打とうとしているのに、あわててポジションをリカバリーに戻ろうとしている。フィニッシュが不完全なまま戻ろうとするので、モーションが小さくなってしまう。

 

★雑誌の連続写真はとても参考になる

 日本のテニス雑誌の連続写真はとても参考になるが、記事は嘘ばかりなので読まない方がよい。

 私も日頃テニス雑誌を読んでいて、「何言ってるの、この人??」という記事に出くわすので、うなずける記事しか真に受けなかったが、この言葉を聞いてほっとした。

 

 

●個人的に指摘を受けたこと●

 

★バック・ストロークの時、左肩が下がり、開きが早い

 自分のバックハンド・ストロークは、当たったときはとても良いボールが出るのに、面の向きやフォロースルーの方向が安定しないと常々悩んでいましたが、今回その原因だけははっきりしました。

・左肩が下がることによって面が上を向いてしまい、
・右肩が早く開いてしまうことによって、軸が右にずれてしまいスイングの方向が狂ってしまう。

ということでした。それを直せるかどうかがこれからの課題です。

 

★バックはダブルハンドの方がよいのでは?

 試しにバックをダブルハンドで打ってごらんと言われ、やってみたところ、ビンスさんは、「私は君にはダブルハンドのほうが向いていると思う」とおっしゃいました。

 しかし、私はやはりネットで勝負したいので、ネットに出やすいシングルハンドで行こうと思います。

...これが日本人の保守的なのかな??

 でも、私が硬式テニスをはじめたときは、軟式の癖を強制的に消したいがために、バックはダブルハンドで打っていたんですよ。

 

★オーバーヘッドのスマッシュがうまいのはなぜ?

 誉められたこともあるんですよ。

 オーバーヘッドのスマッシュがうまいと言われました。これは毎週土曜日の TTN クリニックでスマッシュだけは必ずメニューから欠かさないことの成果なんです。

 スマッシュがうまくなりたい人も、是非、TTN クリニックへどうぞ..
 


●雑談モード●

○ニック・ボレテリーは、クルニコワとばかり練習して、人々に見せびらかしているとか..

○ジジ・フェルナンデスとコンチータ・マルチネスの中は本当だとか..

○ルチッチのおとうさんは、娘を殴りつけながらテニスを指導しているとか..

○「ヒンギスのコーチはお母さんだと聞いているが、なぜお母さんがあれだけモダンなテニスを教えることができたのか?」と訪ねたところ、「本当にお母さんがコーチしたかどうかは眉唾だ。人の親なら、ビッグになった娘を自分がコーチして育てたと言いたい気持ちは分かる」(自分も WTA ランカーの娘の父親なので)とのこと..

○今オーストラリアでは、ゴルフのようにハンディーを取り入れた、バークレー式のテニスの試合がはやってきている..

○オーストラリアでは9割がた日本車だ..

 


【日程】

 10月 13(火) 10:00〜15:00

【会場】

  埼玉県川口市


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