ガット張り機という物は、持っている人が少ないだけに、何を選んだらよいのかわからないものです。ここでは、これからガット張り機を買おうとしている人のために必要な情報を集めてみました。
あくまで私の私感ですので、間違っていても恨みっこなしでお願いします。
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たるみをとっている間もテンションをかけ続けている |
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張り上がりに影響するので重要。バネ式の場合、横糸を張る際に弛みをとった後のテンションロスを考慮する必要がある。 |
たるみをとっている時のテンションの動きが目で確認できる |
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張り上がりに影響するので重要。熟練者なら問題ないが、初心者の場合これが確認できる物を選ぶべき。分銅式はその点が一番優れている。 |
テンション圧の狂いをメンテナンスする必要がない |
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張り上がりに影響するので重要。バネ式はバネが伸びてしまうので、テンションゲージを購入して定期的に調整する必要がある。 |
基礎となる土台がしっかりしている |
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張り上がりに影響するので重要。分銅式は、コストをおさえるため、ここにしわ寄せが来ている場合が多いので、土台だけはしっかりした物を選ぶ必要がある。 |
張力をかける前にクリッパーにかけるときの張力を考慮する必要がなし |
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張り上がりに影響なし。慣れれば分銅式でも特に問題なし。 |
張力は人力が必要ない |
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張り上がりに影響なし。楽か否かの違いだけである。 |
かさばらない |
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張り上がりに影響なし。巻き上げ式のテーブルトップ型なら電動でもかさばりません。 |
比較的安価である |
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張り上がりに影響なし。巻き上げ式のテーブルトップ型なら電動でも比較的安価です。 |
●クランプがしっかりしていること
ここが一番重要です。どんなにしっかりしたマシンを使用しても、挟んだときに滑ってしまったのでは何の意味もありません。鋳物でできた物で、糸を挟む面がツルツルしていない物を選びましょう。
クランプはある程度消耗品ですので、1000本も張れば交換が必要となります。その点で、交換が容易なのはスイベル・クランプタイプです。
●土台がしっかりしていること
ターンテーブルなどがしっかりとしていないと、張力をかけたときに、傾いたり、反ったりしてしまいます。見た目が鉄板のような物は避け、鋳物の様にずっしり重そうな物を選びましょう。
●クランプの種類
クランプには、どこにでも自由に動くスイベル・クランプ と、1本のバーの上をスライドさせるグライド・バー・クランプ があります。後者は、横糸を張るときに 90度回転させるために、乗せ換えという作業が必要なため、1本張りには不向きです。しかし、バーで固定されている分、ストリングの固定能力は優れています。
●マシンの各部品に糸がひっかからない
高価なマシンをみると、各部品が丸くカットされており、糸が絡まないように考慮されています。張り上がりには全く影響ありませんが、引っかかる部分が多いと時間的なロスがかなり大きいです。
比較的安価なマシンでも、この点が考慮されている物もありますので、よく見てください。
●クランプの移動範囲
最近はやりの超デカラケの Wilson Outer Eddge などは、据えつけ可能なマシンと出来ない物があります。そのようなラケットを張る必要がある場合は、考慮が必要です。
●最低限必要な工具は付いているか
ガットを張るには、最低限必要な工具があります。付いているのか別売なのか気を付けましょう。
・ニッパー
ガットを切るのに必要です。
・目打ち
先の尖ったものと、丸まったものを用意しましょう。
・セッティング・オール
これは絶対欠かせません。ガットのたるみをとったりするときに使用します。握りやすいドライバーを買ってきて、先端を丸くすれば代用できそうですよね。
・スターティング・クランプこれがないと、1本張りできません。
・ペンチ先が曲がっていて、挟む面が平らなものが必要です。