テニスには、「えっ! そうだったのー」と思うような意外なルールがあるものです。ここには、そんなルールを集めてみます。
- トスに勝った場合、
- サーブをとる
- レシーブをとる
- エンドをとる
ことができることはよく知られていますが、
- 相手方にそれらを選ばせる
こともできます。
- ファーストサーブがフォルトした後、隣のコートからボールが飛び込んできた場合、ファーストサーブからのやり直しです。サーブを打つじゃまになっていない場合は、その限りではありません。
98年に改正され、ファーストサーブがフォルトした後、セカンドサーブのレディーポジションにはいる前にボールが飛び込んできた場合は、セカンドサーブを行う。
ところが、セルフジャッジにおいては、レディーポジションに関係なく従来通りのようです。
レディーポジションとは、サーブしようとしてボールを空中へ放り投げる寸前の、サーバーの動作が一瞬制止する時を言う。
- タイブレークの際の「0」のコールは、"ラブ" ではなく、"ゼロ" です。
- タイブレークの際、奇数ポイント終了後サービスの順序の誤りに気付いたときは、入れ代わったままゲーム終了まで継続し、偶数ポイント終了後それに気付いたときは、直ちに正しい順番に戻す。
つまり、1-0 で誤りに気付いて正しい順番に戻してしまっては、3回続けて同じ人がサーバーになってしまって、不公平がかえって大きくなってしまうわけです。
- タイブレーク終了後のセットの第一ゲームは、タイブレークでどちらのサービスでセットが終わろうと、前セットの第一ゲームのレシーバーがサーバーになります。
- クレーコート以外では、ボールマークによるイン・アウトの判定をしてはいけません。
→ハードコートでもボールマークがくっきり着く場合もありますから、こういうルールは改めて欲しいですね。 セルフジャッジにおいては、クレーコートでもボールマークによる判定ができなくなりました。(98年に改正)
- ダブルスの試合で、1セット目と2セット目で、パートナーとサービスの順番を交換しても良い。従って、ミックスダブルスならば、第二セットも男性からサービスを開始した方が有利です。
- ネット直前でボールを打ち、そのフォロースルーがネットをオーバーしても、オーバーネットにはなりません。
また、バウンドして高く跳ね上がったボールが、風やボールのバックスピンによって、相手コートにはいってしまったボールを、ネットを越えて打っても、オーバーネットにはなりません。
- ノーアドバンテージのゲームにおいて、デュースの場合、レシーバーがサイドを選択できるが、ミックス・ダブルスの場合は、男性からは男性に、女性からは女性に対してサーブを打たなければならない。男性よりメチャクチャうまい女性がレシーバーだとしても例外は認められないようです。
詳細につきましては、審友会のページをご覧下さい。
- サーバ側がサービスレットをコールした場合は、サーバ側の失点です。ですから気をつけなければいけないのは、自分のパートナーがサービスを打った時、ボールがネットにかする音がかすかに聞こえたにもかかわらず、レシーバー側がそれに気がつかなかった場合は、そのままプレーを継続しなければなりません。
※ '97年に改訂され、サーバ側がサービスレットをコールしても、レシーバー側がレットを認めればレットでよい。
- レシーバー側が相手の打ったサービスを「アウト」とコールしたが、それが誤りで訂正した場合は、レットではなくレシーバー側の失点です。
- グッド or アウトの判定に関して、少しでも迷った場合はグッドであることはよく知られていますが、その判定を相手側にゆだねることもできます。しかし、ゆだねた以上はそれが最終となり、相手のその判定に対していっさい苦情を言ってはいけません。
- ノットアップ(=2バウンドで打った時など)は、その本人がいさぎよく申告しなければならない。→追いつけなかった選手にとっては悔しいけれど、客観的に見るとカッコイイ行為ですよね。
- サーバーが明らかにフットフォルトをしているのが見えても、レシーバー側はフォルトをコールすることはできません。この場合は、レフェリーを呼んで善処してもらいます。